2023年5月13日、新都市生活研究所はプラウドタワー武蔵小杉2階のマルチラウンジにて、ストローでパンフルートを作るワークショップと、パンフルートとピアノによるミニコンサートを実施しました。今回はその際の様子をレポートします!
演者紹介
咲久徠史子(さくら ふみこ)
佃恵井子(つくだ けいこ)
パンフルートとは
パンフルートとは、ルーマニアの伝統的な民族楽器で、長さの違う木(または竹)の筒を横一列に繋げた楽器です。ハーモニカのように口元で楽器を横に移動させながら穴に息を吹き込み、音色を鳴らします。
実は、パンフルートは世界最古の楽器とも言われており、その名はギリシア神話に登場する牧神バーンが吹いていたことに由来します。咲久徠さんによれば、日本ではまだマイナーな存在で、日本にいるプロ奏者は4名しかいらっしゃらないそうなのですが、近年、その素朴な音色に魅力される人が増えている注目の楽器です。
ワークショップ
今回のワークショップは、ストローを組み合わせてパンフルートを作るというものでした。朝早い時間だったこともあり、はじめは少人数でスタートしたのですが、時間とともにパラパラと家族連れが増えはじめ、気づけば準備した材料では足りないほどの盛況ぶりになりました。
参加してくださったのは3〜5歳くらいのお子さんとそのご家族の方々です。音色の違いは筒の長さによって生じるもので、参加者の皆さんは長さの違うストローを好きに選び、組み合わせていきます。その後、選んだストローを画用紙とテープで横一列に並べて固定していく際には、お子さんとご家族の皆さんの見事な連携プレーが発揮されていました。
そうして出来上がった世界に一つだけのパンフルート。自分だけの楽器が完成したことにお子さんは大喜びの様子でした。一人ひとり完成したパンフルートを他の参加者に共有し合う様子はとても心が和みました。中にはカラフルな虹の絵を上手に色紙に書くお子さんや、センス溢れる配色で纏められたお母さまもいらっしゃいました。音を鳴らすにはコツがあり、講師のお二人によればすぐには吹けるようにならないとのことでしたが、ぜひこのあと家で練習していただけいたら嬉しいです。
パンフルート&ピアノコンサート
ワークショップが終わり、いよいよコンサートが始まります。集まってくださった住民の方は、なんと合計40名以上。会場がキッズルームを含んだ空間だったこともあり、小さなお子さんもたくさん演奏を聴きにきてくれました。
演奏でまず驚いたのは、パンフルートの音色とピアノとの相性の良さです。私自身、パンフルートの演奏を聴くのははじめてで、ピアノとどのようなハーモニーを奏でるのかは全くの未知数でした。しかし、素朴で温かみのあるパンフルートの音色はピアノの洗練された音色と驚くほど調和が取れており、聴衆の皆さまもうっとりとお二人の演奏に聴き入っている様子でした。
プログラムは、小さなお子さまの楽しめるような、馴染みのある曲を中心に進んでいきます。ジブリの「いつも何度でも」、合唱曲として有名な「故郷」の演奏の際には、お子さまとそのご家族が手を取りリズムに乗りながら、メロディーに揺られていました。
最後には、咲久徠さんと佃さんがお二人で作曲されたというオリジナルソング「新月の竹」をご披露いただきました。こちらの曲は、十数年ぶりに再会した友人とパンフルートについて語らいあった穏やかな時間と空間を表現しているとのことでしたが、その情景がありありと脳裏に浮かんでくるような、とても美しく素晴らしい演奏でした。聴衆の皆さんも非常に満足した表情を顔に浮かべられていました。
参加者の声
今回、参加者の方にアンケートを配布してご意見を頂きました。そのうちのいくつかをご紹介します!
パンフルートを初めて聴きました。素敵な演奏ありがとうございました。(40代、女性)
素敵な演奏でした。もっと長く弾いてもらいたかったです。(40代、女性)
実は、我々新都市生活研究所にとってプラウドタワー武蔵小杉でのイベントは今回が初めてでした。イベント実施前は「どれくらいの方が参加してくれるだろう」「どれくらい楽しんでいただけるだろう」と不安が大きかったのですが、蓋を開けてみれば大盛況のうちにイベントは幕を閉じました。これからも継続的にイベントを実施していければと思います!
今回ご協力を頂いたセントア武蔵小杉管理組合分譲住宅部会の皆様、そして素晴らしい演奏とワークショップをしていただいた咲久徠史子さん、佃恵井子さん、誠にありがとうございました!
主催:セントア武蔵小杉管理組合分譲住宅部会
共催:新都市生活研究所
文:りょた
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